フィクションから現実を問い直す:
小鷹拓郎《ダイダラボッチを追いかけて》を通してみる地域と芸術祭の新たな関係
長野県大町(信濃大町)は、北アルプスへの玄関口でありかつては糸魚川から信濃へと塩を運ぶ街道として栄えた町である。
More頭のなかに「空き地」をつくる:山下陽光「0円ショップ」の経済実験
2020年2月17日から24日の一週間、「0円ショップ」という名前のイベントが福岡市内のギャラリー「art space tetra」で行われた。このイベントを企画した山下陽光(ひかる)は、大胆な色彩や造形で古着をリメイクする服飾ブランド〝途中でやめる〟の主宰であり、賃労働とは異なる自立した仕事づくりの指南書『バイトやめる学校』の出版や、路上で見つけたモノや行為に新たな価値や物語を付与する「新しい骨董」などの多彩な活動で知られている。
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