大学生が語る「東京」と「東京の外」-会話型DSTの試み(3)

07/25/2023
Shinya Mizojiri
溝尻真也

「ただのお喋り」から何を感じ取るか?-会話型DSTの試み(2)はこちら

前回に引き続き、目白大学メディア学部溝尻ゼミ2年生(当時)が、2022年10月~12月に制作した会話型DST作品「なうどぅ」を紹介したい。今回紹介するのは「東京おすすめスポット」「遠征」をテーマにした2作品である。

制作:目白大学メディア学部溝尻ゼミ(三森想、芦野秀憲、山口翠、村田莉奈)


◆東京おすすめスポット
人やモノ、商業にトレンドなど、何もかもが目まぐるしく変化する街、東京。その東京で大学生活を送る芦野と三森が、今変わりゆく場所だからこそ訪れてみてほしい所を紹介します。
「なうどぅ」という番組タイトルは、NowとDoを組み合わせています。そのタイトル通り、今だからこそやっておくことを考えてみました。そして、二人とも変化が激しい好きな街について語りたいことがあったため、東京をテーマにしました。
芦野は好きなアニメ作品の舞台として関心があったお台場について、三森は長年好きなアイドルが活躍し続ける秋葉原について、熱くご紹介します。

【気をつけた点・意識した点】
音声作品を初めて作るにあたり、まず楽しく喋ることを意識しました。マイクを前にすると、緊張して話が固くなることがあります。そのため、緊張を解消できるように会話を増やすことで、お互い気楽に喋れるようにしました。
また編集をした際は、聞いていてなるべく音が途切れないようにしました。

〈秋葉原編〉
長い期間AKB48を推している三森が、その原点となった場所である秋葉原について話します。三森が見てきた秋葉原とその移り変わり、そしてその変化を体験したからこそ話せる「今やってほしいこと」について語ります。

東京おすすめスポット1(秋葉原編)

〈お台場編〉
 最先端の集まる街・お台場を歩く芦野が、その魅力について話します。お台場の何が楽しくて目を奪われたか、また、そこで体験した変化をお届けできるよう、精一杯熱く語りました。

東京おすすめスポット2(お台場編)



◆遠征とは
あなたは遠征という言葉を知っていますか?
今回紹介するのは、2022年に目白大学メディア学部溝尻ゼミの2年生によって制作された音声作品です。この音声作品ではオタク用語における「遠征」についてお話ししています。本来、遠征とは試合や登山などのために遠くへ出向くという意味の言葉です。しかし、オタク用語における遠征とは、推しに会うために遠方で開催されるコンサートや舞台を見に行くことをいいます。例えば東京に住んでいる人が、名古屋で開催される自分の好きなアーティストのコンサートを見に行くことなどを指します。
本作では、遠征経験のある女子2人が自身の経験談をもとに遠征についてお話ししました。
2人とも東京の大学に通う大学生です。東京でもコンサートや舞台は開催されるのに、どうしてわざわざ遠方のコンサートや舞台に行くのでしょうか?
その理由については音声作品内で語られています。どうぞ、お楽しみください。

【気をつけた点・意識した点】
この音声作品は、遠征という、ぜひ今やってほしい、今しかできない経験を学生のみなさんに伝えるために制作しました。遠征は時間も費用もかかることから、経験するなら学生であるこのタイミングがおすすめだと考えました。したがって会話のなかでは、聞いている人に自分も遠征してみたいと思ってもらえるように、その場の臨場感を味わえるような状況説明を行うことを意識しました。

〈浦島坂田船編〉
1人目は「浦島坂田船」という男性4人組グループを好きなファンの視点で、遠征について語っています。浦島坂田船は、インターネット上で「歌ってみた」動画を投稿しながら活動し、近年ではアリーナ規模でコンサートも開催しているアーティストです。

遠征とは1(浦島坂田船編)

〈M!LK編〉
2人目は「M!LK」という男性5人組グループを好きなファンの視点で、遠征について語っています。M!LKは、スターダストプロモーションに所属する佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニットです。

遠征とは2(M!LK編)

(写真はすべて目白大学メディア学部溝尻ゼミ生による撮影)