大学生が語る「一人でやる」こと-会話型DSTの試み(4)
大学生が語る「東京」と「東京の外」-会話型DSTの試み(3)はこちら
目白大学メディア学部溝尻ゼミ2年生(当時)が、2022年10月~12月に制作した会話型DST作品「なうどぅ」を紹介する本シリーズも今回が最後になった。最後に紹介するのは「一人○○」をテーマにした作品である。
制作:目白大学メディア学部溝尻ゼミ(白石彩絵、仲田希光、篠原麗)
◆一人〇〇とは
コロナウイルスの流行によって、誰かと出かけたり、大勢で食事をすることが制限されてしまう時期がありました。ただ、その制限の中で、楽しみのないまま過ごすのはもったいないですよね?
そこで一人でも楽しめること、一人だからこそ良いと思えるおすすめポイントを、女子大生3人が経験談をもとにお話します!
もちろんコロナの制限が緩和されてきた今でも、これを聞けば、時には一人でどこかへ!なんて気持ちになっていただけるのではと思います!
【気をつけた点・意識した点】
・なるべく専門用語や略語を使用しないこと
・相づちや同意などをすることでお互いに話しやすい雰囲気づくりを意識したこと
・作品は音声のみだが、収録するときは互いの目を見てコミュニケーションをとりながら実施したこと
・声のトーンを明るくすること
・掛け合いの時に、できるだけ声が被らないようにすること
・経験談を話すため、なるべく自然体で話すこと
〈一人ショッピング編〉
みなさんは普段どんなショッピングをしていますか?
友達や家族と一緒に行ったり、ネット通販で購入したり、、、様々なショッピングがある中で、私は一人でショッピングに行くことが大好きです! 一人だからこそできる、店舗に足を運んでときめくものを見つける魅力について語っています! これを聞いた皆さんもぜひときめき探ししてみませんか?
〈一人ラーメン編〉
時々、なぜか無性にラーメンを食べたくなる時ありませんか?? そんな時は、性別問わず、「一人ラーメン」はおすすめです! 私が見つけた「一人ラーメン」の魅力を全力で語ります! ぜひ、明日のランチまたはディナーの参考にしてみてください。
〈一人カラオケ編〉
皆さんは日々のストレスをどのように発散していますか? 私のおすすめストレス発散方法はカラオケです! 大きな声で思い切り歌って、あなたも明日からスッキリとした日々を送りましょう。カラオケの楽しみ方は無限大です! あなた独自の楽しみ方を見つけるための参考にしてくださると幸いです。
以上、本シリーズでは会話型DSTを通して制作された作品を紹介してきた。
声だけで自分の感情を伝えることは難しい。しかし、どうやって声だけで感情を伝えるか、試行錯誤を繰り返し、対話を重ねながら作品を作り上げるそのプロセスには、やはり教育的意義はあるだろうと思う。作り手のあいだに生まれる共感はDSTワークショップの肝であり、この作品制作を通して学生たちが相互理解を深めたのは間違いない。
一方、こうしたワークショップを通して生み出された作品をどのように広げ、さらなる共感を生み出すかは、まだまだ試行錯誤の段階にある。ぜひ忌憚のない意見をいただければ幸いである。
(写真は目白大学メディア学部溝尻ゼミ生による撮影)