Essays
〈ライデン通信 ①〉方法論としてのアジア
2022年9月末、勤務先の大学から在外研究の機会をもらい、オランダ・ライデン市に降り立った。
More記憶から記録へ
2020年から続くコロナ禍は、私たちの生活のさまざまな場面で大きな変化をもたらした。いわゆる「密を避ける」という生活様式とともに、普及の兆しを見せているもののひとつとして、「キャッシュレス決済」が挙げられる。特にICカードやスマホアプリを活用し、店員との直接接触を回避できる「非接触型決済」は、決済サービス業者の派手な宣伝も手伝って、利用者が増加しているという。
MoreMy Own Language, a Foreign Tongue
Despite the fact that Irish is still the official first language in Ireland, my first language, like the vast majority of my compatriots, is English. It is an English that differs from British English and American English, though I(we) can slip into either of the aforementioned as required.
More「超低遅延」の不気味
コロナ禍以前のことだが、あるイベントで、「5G」と呼ばれる次世代携帯通信システムのデモンストレーションを見学する機会があった。「5G」は第5世代の通信システムを意味し、このところ携帯電話会社が、「バラ色の未来」として盛んに喧伝している技術だ。特にコロナ禍以降は通信需要の高まりに呼応して、社会的な期待も高まっている。
More頭のなかに「空き地」をつくる:山下陽光「0円ショップ」の経済実験
2020年2月17日から24日の一週間、「0円ショップ」という名前のイベントが福岡市内のギャラリー「art space tetra」で行われた。このイベントを企画した山下陽光(ひかる)は、大胆な色彩や造形で古着をリメイクする服飾ブランド〝途中でやめる〟の主宰であり、賃労働とは異なる自立した仕事づくりの指南書『バイトやめる学校』の出版や、路上で見つけたモノや行為に新たな価値や物語を付与する「新しい骨董」などの多彩な活動で知られている。
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